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【複雑怪奇なユダヤ問題】“ユダヤ人”とは?【特集1】

本記事は「人種問題」にも触れる内容となっており、なるべく誤解なきよう配慮してますが、ヘイトを拡散する目的は一切ありません。予めご了承ください。

コロナ禍以降、なんとなく世の中の社会構造に疑念を抱くことが増えた。

そこで社会問題などの根源として「これだ」と直感し独自に行き着いたのは、聖書やユダヤの問題。(元となるシュメールも含むが今回は割愛)

世界3大宗教として宗教、信仰、民族、思想やアイデンティティ。
それが過去~現在まで数千年来の根深い歴史として、世の問題の根源となり、権力とカネ・エネルギー問題・政治・様々な怨念などにも繋がっている―。そういった確信。

今回、第一回の「ユダヤ人とは?」について。

日本人にはまったくよくわからない・見分けもつかない・興味すらも持ってない「ユダヤ人」定義の基礎について、人類創世から教科書的にじっくり触れていく。

(多分毎回長編大作。特集シリーズで何回か続きます)

日本人は宗教やユダヤ問題に疎いことに気づこう

生まれ育った地域の宗教観からヒント

私がユダヤ問題に行き着いたきっかけは、生まれ育った土地の宗教観があるかもしれない。

私の故郷は鎖国時代もいくつか開港されていた港町の1つだった。
つまり、貿易とともにキリスト教が地域にかなり雪崩込んで入りこんでおり、街並みも教会や異国建築だらけという異国情緒が溢れる場所。

外国の宣教師が建てた学び舎で、私自身も幼稚園(キリスト教)の頃から聖書の教えが絵本や劇や歌や祈り・ミサなどからベースにあった。近所の修道院でもよく遊んでいて、マリアやミカエル・ガブリエルなどの世界観のもとにいた。

なので小さい時から、ユダヤ人たちにまつわるストーリーを把握しており、その後もクリスチャンではないが信仰というより「興味」により聖書に触れていた。

そんな経緯から「あれ、なんか現代って聖書の世界に近づいてないか…❓」とこの聖書・ユダヤの問題が実はこの世界をめちゃめちゃ色濃く形づくっていることに気づいたのだった。

3大宗教にとことん疎いガラパゴス日本人

キリスト教・イスラム教・ユダヤ教の3大宗教の聖典のもとに育った諸外国の人達の文化的背景はどうしても日本人にはその世界観が理解しがたい

しかも「ユダヤ」については表に何故か語られないため、「ユダヤ人は迫害されてきた可哀想な人達」ぐらいの浅いところしか知らないし、興味も皆無。

でも、3大宗教ベースの世界から見たら、世界でユダヤ人がいかに重要な立ち位置にいるかということと、ファンタジーのような神の話を真摯に信じ、文化として根付いてる土壌の人間が世界には沢山(数十億人単位で)居るってことを忘れてはいけない。

実は、宗教という「思想」の支配の歴史は、とても長く、根強い。

新興宗教の話だけがカルトでヤバいと言われがちだが、3大宗教は文化や社会構造・権力に良くも悪くも大きく食い込んでいる分、実は最も人類への洗脳が深く厄介なのである。

豆知識:3大宗教のキホン

イスラム・ユダヤ・キリストの3大宗教。

これらはアブラハムの宗教・セム族の啓示宗教(※後述)とされ、細かい解釈は違えど実は大元は一緒というところがミソ

だから、宗教は違えど、それぞれの聖典で同じ人物が登場していたり、同じような話を共有していることは多い。

※ざっくりいうと「アブラハム」の登場と「イエス」の登場あたりで、大きく解釈が分岐している。聖書の全部まで把握する必要ないけど、この2人は知っておいて損なし。

こういった、宗教に共通してくる聖書の人類創世や「人間の祖」の基礎知識のあるなしで、ユダヤ問題の捉え方が変わり、世界の社会問題の理解度が全然違ってくるので、教養として気になる人は以降もシリーズを続けて読んでみてほしい。

人間の先祖「セム・ハム・ヤペテ」

ノアの方舟

主に、旧約聖書の「創世記」に数々のヒントがある。

聖書的には神(ヤハウェ)が最初に作った「アダム」と「イヴ」が人類最初とされているが、本人達は約束を破った上にその子孫らもあまりにも堕落したということで、「ノアの方舟」の際にノア家族(ノア&妻+ノアの息子3人&妻で、計8人)以外の人類は、一旦全て神に大洪水で滅ぼされてしまっている。

そのため、人類滅亡から生き残ったノアの子供達を改めて「祖」として人類のグループ系統がざっくりわけられている。

ノアの息子は3人。

セム

私はセムです。
オリエンタル系やモンゴロイドの祖とされています。
私の子孫に、「アブラハム」「モーセ」「ダビデ」「キリスト」など聖書の有名人が続々いるよ~🎵 (私セムの子孫でユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3大宗教ができたので、セム族の啓示宗教とも言われているよ~)

ハム

私はハムです。
アフリカ系の祖と言われています。
とある出来事から「奴隷になれ!」という呪いを受けたため、私の子孫=多くの黒人は聖書を言い分に奴隷扱いの正当化をされてきたという哀しいエピソードがあります…

ヤペテ

私はヤペテです。
※訳し方によっては、「ヤフェテ」「ヤフェト」と呼ばれることも。
トルコやインド、ヨーロッパ系の白人の祖とされています。
聖書の中では「セム・ハム」の話ばっかで若干影が薄いですw

(写真は便宜上わかりやすい人種を当て込んでいるけど)息子たちのそれぞれの奥さんの肌の色により、子孫がそのような肌の色に分岐していったことになっているらしい。
けど、実際は長い歴史の中、混血が重なりすぎて民族学的には整合性はとれていない。
そのため、セムの子孫のすべてがアラブ・アジア人というわけでもないし、それ以外の兄弟たちも同じ。

しかしながら、聖書的には洪水を生きながらえたこのノアの息子3人が改めて現在の人類の祖ってことになっていることは頭に入れておいてほしい。

※世界史で「セム語族」「ハム語族」などと民族/言語区分が紹介されたりもするのはこれ。高校あたりの教科専攻次第では、聞いたことがある人もいるかも?

こんな感じに分布した?
緑:ハム、黄色:セム、赤:ヤペテ
画像引用:Asal Usul Paganisme (Kanaan vs. Arpakhsad)

ユダヤ人とは?

現代の「ユダヤ人」の判別は「信仰のユダヤ人」

普段からこういう教義を守ったファッションしてる人達は少数派のユダヤ教徒ガチ派。

3大宗教に関係の深い民族「ユダヤ人」について。

実は「ユダヤ人」にははっきりとした明確な”人種”の定義がない。

近代~現在の「ユダヤ人」は主にこんな捉え方をされている。

  • ユダヤ教徒
  • ユダヤ教徒の血を引く者
    (現在本人がユダヤ教徒じゃなくとも、先祖がユダヤ教徒だったりユダヤ教徒家庭に生まれているとそう言われることもある)

つまり、ユダヤ教を信仰している人または宗教的民族集団と捉えられていて、厳密には「ユダヤ人の母から産まれた者、もしくはユダヤ教に改宗し他の宗教を一切信じない者」が今ではユダヤ人と定義されている。

今のユダヤ人を名乗る人達は人種(血統)ではないので、白人系・アラブ系・ラテン系・黒人系(エチオピア)やらアジア系やら…ディアスポラで離散して流浪の民となって各地で現地の人とMIXして根付いているため、実は人種は様々なのだった。

聖書的な「ユダヤ人」の判別は「血統のユダヤ人」

聖書の「ユダヤ人」はいわゆる聖書に出てくる表現で言う「ヘブライ人・イスラエル人」のことと同義と考えられる。
→“ユダヤ”という呼び名は、イスラエルが南北分かれた(北イスラエル王国・南ユダ王国)のユダ王国や、12支族のユダ族から由来した名前

しかし実は、イスラエル人=“イスラエルにいた人全員”を無条件に指すわけではない

イスラエル地域には、いろんな人達がいた。
ヘテ人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人などなど。
この人達👆は聖書の中では、イスラエルに古くから住んではいたけど、イスラエル人(ユダヤ人)と呼ばわれていないし、むしろ、神ヤハウェが「こいつら偶像崇拝するヤバい奴らだから、ゆくゆく大変なことになる。根絶やしレベルに滅ぼすべき人達だ」として名指しし、モーセの弟子らに忠告して殺すことをオススメしているのだった。👀💦

つまり、聖書でいうユダヤ人とは、神に祝福されたアブラハムの子孫のことだけを指すと考えられる

なんでそうなのかというと、かなり重要なポイントは、前述した人類の祖「セム・ハム・ヤペテ」のセム系子孫にあたる3大宗教の祖となった「アブラハム」。このアブラハムの時に、神との契約が行われたためだ。

アブラハムたん。
信仰心が強く、ようやっと出来た自らの子供も惜しまず差し出す(生贄)覚悟が神に認められた。
ざっくり・アブラハムの契約とは

聖書「創世記」の頃の話。
元々イスラエルにゆかりはなくメソポタミア出の「アブラハム」だけど、何故か神に見初められ―

アブラハムの子孫は祝福されますよ~🎵
イスラエル(カナン)の土地を与えますよ~🎵

という啓示を受け、神との契約が結ばれた。(ざっくりすぎる要約)

つまり、神に祝福されし・選ばれしイスラエルの民というのが=セム系の子孫であるアブラハムのその子孫たちを指し、彼らがオリジナルユダヤ人(血統として本筋) ということで、聖書のストーリーはユダヤ人中心の歴史書となっている。

つまり聖書的には神の祝福は”信仰”ではなく“血統”で示していたことを意味する。

確かに、聖書には実に血統の記録、系図の表記がどえらく多い。

アブラハムは前述のノアの息子セム・ハム・ヤペテの中でノアが祝福したセム系子孫であるため、このセム系のアブラハム子孫の人達が、血統的には本来のユダヤ人(オリジナルユダヤ人)と見なすことができるのではないだろうか。(ここポイント)

となると、イシュマエルの子孫であるイスラム教のアラブ人達ももちろん祝福されてるので、彼らも血統的にはオリジナルユダヤ人ってことになるので、ユダヤ人とともに神に祝福された兄弟だね~🎵仲良しこよし🎵であって然るべきだけど…❓

現実はパレスチナ問題でわかる通り、対立していたりする。
これは一体どういうこと?!となるはず…(以降で説明)

ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の3大宗教で共通するこの「アブラハム」ストーリー

でも近隣地域には、「正統なユダヤ人」とは別の系図の、ハム系やヤペテ系の子孫も分布していた―――。

みな自分こそが神に選ばれし民・祝福された人間・セム系子孫のアブラハムの末裔なんだ…ということに執着し、信じたくなるものだろう。

これがあの有名な、ユダヤ教徒の「ユダヤの選民思想」のもととも言われている。

ユダヤ人(人種)はざっくりわけると2種類いる

現代のユダヤ人社会では、ざっくりわけて2種類いる。

スファラディ系ユダヤ人代表例

私はスファラディ系ユダヤ人です。
黒髪・黒目・肌は浅黒く褐色が簡単な見分け方で(わかりやすい例でいうとカルロス・ゴーン的な見た目)、見た目的にはオリジナルのルーツを継いでいると見られています。
現在は地中海を挟んで南ヨーロッパや北アフリカに分布が多いです。
後述の“「アシュケナジー系」以外のユダヤ人”を一括して呼ぶ名称として使われることも多いです。

アシュケナジー系ユダヤ人代表例

私はアシュケナジー系ユダヤ人です。
人種的には色素が薄く肌が白人系(東欧・西欧のユダヤ人)。
絵画などには聖書の登場人物はみな白人に描かれがちだけど、実は聖書には古代イスラエル人が“肌が白く金髪碧眼だった”という記述は一切ありません
その見た目のオリエンタルの名残のなさから、スファラディ系やアラブ社会から見て「偽ユダヤ人」「自称ユダヤ人」と揶揄されたりもしています💦

他にも、ミズラヒとかとかマラーノとかも入れると細かくなるその辺は省略。あくまでざっくりと分類した場合の話。

元・駐日イスラエル大使のエリ・コーヘン氏はスファラディ系。チュニジア出身。肌が褐色でオリエンタル。Youtubeで動く彼のほうがわかりやすいかも?
元イスラエル首相ネタニヤフ氏はアシュケナジー系。父ちゃんロシア系。写真は日焼けしてるが、色素薄い系のいわゆる「白人」のイメージ通り。

このブログでは“「アシュケナジー系」以外のユダヤ人達”を一括して呼ぶ名称として「スファラディ」という言い方を活用させていただきます。でも、どっちの立場に寄るでもない中立スタンスです。

実際は複雑に混血してきてるため一概に言えないが、かなりざっくり大きく抽象的に言うと、現在のユダヤ人社会では白人かそうでないかの大きな分類が実はあるという。

ちなみに世界で“ユダヤ人”と言う人の中では、なぜか「アシュケナジー系(白人)」が今は8~9割というほどに圧倒的大半を占めている。

そのため、前者の血統的オリジナルユダヤ人のようなエジプト~イスラエル周辺などの砂漠地帯出自ならではの中東っぽい見た目のスファラディの人達…黒髪で浅黒い肌の地中海近辺やパレスチナやアラブ人はどうなってるかというと、下流や隅っこにおいやられたり弾圧されている現状がある。マイノリティで二軍といった扱いで下流市民のことが多く、白人のほうが階級は上。

同じ「ユダヤ人」でも、肌の色で政治的見解や階級・シナゴーグまでもがわかれている・白人が優位になっている、というのは中立的観点から言っても不思議な点ではある。

これは一体どういうことなんだ???👀

というのが、なかなか本質が語られないユダヤ問題の複雑さであると思う。

ユダヤ問題は世界最上級のタブー

「本当のユダヤ人って誰?」というのは一歩間違うと人種やアイデンティティの否定となる。

そのため、建前の社会では表立って誰も語りたがらず、本音のタブーに触れると出世もできず干されるため、アカデミックな人たちはほぼ語らないし、この話は表に出てこれないし、世界でも政治やアカデミックとは乖離した独自の立場の研究家・専門家ぐらいしか語っていない。

(世間へのしがらみがないアウトローな人しか言えない話なので、学術的な根拠のないとされ、「都市伝説」「陰謀論」だと言われがち😅)

「ユダヤ問題」はそれぐらい本筋・本丸の、「絶対に触れてはいけない」タブーな話題ということで、公に出ている様々な情報では悲運の歴史に触れられたものが多かったり、オブラートに包まれた表面的な情報しか当たることができない。

ユダヤ問題に触れると業界追放

近年リベラルや極左思想にまみれ人種差別やポリコレにシビアになってしまったアメリカにおいて、黒人ラッパーのカニエ・ウエストがそれに反抗する反リベラル・保守発言を繰り返す中で、うっかりユダヤ問題にも切り込んでしまい、業界を干されたばかりなのは有名。


カニエ自身が本当の意味でユダヤ問題を理解しているのか、それとも安易なユダヤ陰謀論だけで言ってるのかはわからないが、カニエぐらいの知名度のある人が絶対に触れちゃいけないタブー本丸の「ユダヤ」に触れちゃーおしめえよという典型例だと思う。

また、「反ユダヤ的発言=ホロコースト否定か!?ヒトラー崇拝か?!ナチか?!」「迫害されてる可哀想な人たちをバッシングするなんてひどい!」のように、よくわかっていない人らが目先の感情論だけで「ヘイト発言だ」と脊髄反射で怒るパターンもあるので、表向き人種問題騒動のような形で語られてしまっていて余計ややこやしい。

現実問題、ショービズ界隈にもユダヤ人がうじゃうじゃおり、界隈への忖度として、メンタルが不安定でヤバイやつが「陰謀論」に嵌ってやばいこと言ってる。のような論調で片付けておかないといけないのが、世界の共通した風潮・方向性であるということ。
とにかく、ユダヤに触れるのはタブーなのだ

ユダヤ人にまつわる論争

誰が本当のユダヤ人?アシュケナジー系のルーツは論争中

スピルバーグもドイツ系のアシュケナジーユダヤ人。顔立ちにオリエンタルさはない。

聖書は血統のユダヤ人セム系の子孫であるアブラハムの子孫達)の歴史を綴る物語となっているが―。

前述した通り、現代のユダヤ人は白人のほうが力が強く数も多くなっている現状。

法医人類学者により、考古学的・科学的に復元されたイエス・キリストの顔は当然白人ではなく、中東の顔立ちだった

でも待てよと…白人は遺伝子学的には劣性遺伝(=遺伝子的特徴が表に強く出ず、潜在されやすい遺伝子)。
そしてユダヤ人達は、古代からの度重なる捕囚・迫害などからコミュニティ意識が強く、ユダヤ人同士で結婚・結束していくことが多いという。

イスラエルの歴史学者。白人混血してるが中東感(レバノン系)が残ってる顔立ちの例。

ならば、長い年月で混血が進んだにせよ、出自が中近東ルーツであるならば、中近東特有の黒髪・浅黒肌・黒目などの優性遺伝(=遺伝子的特徴が強く出やすい)が約2000年を経ても遺伝子的特徴が残ることが多くなるはずでは―?

しかし世界の耳目を集める有名な「ユダヤ人」達は、真っ白・金髪碧眼の北欧・ゲルマン・スラブ系の見た目を残すユダヤ人ばかり。

遺伝子学、考古学、科学的におかしくないか?と疑問を唱える者が、外野や当事者達の間でもよくあり、
「本当に古代イスラエルのルーツがあるの?」
「本当にアブラハムの子孫なの?」
「セムではなくヤペテ系の系図では?」
「先祖のどこかでユダヤ教に改宗した人の末裔なだけでは?」
「自称ユダヤ人では?」
「偽ユダヤ人では?」

といった白か黒かのような論争や陰謀論が常につきまとっている。

「陰謀論」「トンデモ」と煙にまかれる理由

白人のユダヤ人が圧倒的に増えた一番メジャーな説としては、8~10世紀頃、国家ごとユダヤ教に改宗した国(左図のハザール王国というトルコ~スラブ系までの多民族の遊牧民国家)が、現ウクライナ地方にあって、そこから改宗型ユダヤ教徒が東欧・西欧に流れた説。

この説は色々な大人の事情から否定する動きが根強いが、実はDNA的にも大きく「完全否定」はされていない。
※このハザール王国に関しては、次回以降深掘り予定。

ハプログループR系統の分布図

現在アシュケナジーの数十%がDNA的にはイスラエルルーツありと見られているが、え・じゃあ、残りは…❓という話になる。
ハプログループで大きく見ると、全ユダヤ人の2~3割がトルコ~スラブ~ゲルマンなどに多く占めるハプログループR系統で、それはこのハザール祖先と考えられている。一方中東やスファラディはD/E系統にあたることが多い。
つまりアシュケナジーの何割かの人は、神に祝福されたセム系アブラハムの末裔ではない「非ユダヤ人」である可能性を示していることになる。(ただの改宗型ユダヤ教徒の末裔で血統的には関係ないということ、そうなるとハザールという改宗国家の存在は辻褄が合う)

ハプログループR系統はヤペテ系の分布地域とも重なるので、「セムの子孫ではなくヤペテ系の末裔では?」がむしろ疑わしくもある。(しかもヤペテ系の子孫に「アシュケナズ」という名前の子孫アリ😅これがほぼ答えか―。)

長い間の混血で、全部が全部白だ黒だと言えないし、全部が本物だ偽物だなどと0・100で極論を言う気はサラサラない。

が、ユダヤ教徒・ユダヤ人社会の中で一部このような「血統・ルーツが曖昧だけどユダヤ人を自称している者が実は少なからず含まれている」という点が、表社会では絶対に語られない最大のタブーなのだということ。

なぜなら前述の通り、現在のユダヤ人社会の大半が、その血統が疑わしいと論争となっている白人達で構成されているためだ。その何割か少なくない数が非ユダヤ人ならば、アブラハムの子孫でない場合、教えや信じている内容と矛盾してしまう。👉教えにユダヤ人以外への排他的な考えもあるため

そしてこのことにとっくに気づいている者が多数いるが、いろんな大人の事情からひたすら触れない・隠している。というのが、ユダヤ問題の隠れた真髄であると私は考えている。

現在のユダヤ教徒の大半が善良で敬虔な人達のため、文化的・人種的・人生観そのもののアイデンティティを壊しかねないどころか、「ユダヤ人」というものが今や権利・政治・権力にも繋がっている現状のため、そのルーツを疑い重箱をつつくと大きな社会問題・国際問題にまで発展してしまう危険性がある。

そのため、この話は倫理的によろしくない・触れずに目をつぶっておこうや、ということで「陰謀論」「トンデモ」と片付けて否定する/穏便・平和に済ます方向性へ、国際常識のほうは沿っている。という流れがあることを理解しよう。

今ここで堂々と私はタブーに触れちゃってるけど、たぶんGoogleの検閲的にはほぼサジェストされない(=duckduckgo.comからじゃないとなかなか来てもらえない)などの憂き目にあうだろうと思う(笑)😂😂😂

よくある「ユダヤ陰謀論」とは

一方でよくあるユダヤ陰謀論は、こんな感じ👇

  • 世界の耳目を集めるユダヤ人はほぼすべて「アシュケナジー系ユダヤ人(白人)」のみで構成されているため、この人達って本当にユダヤ人なんかじゃねーだろ!とする説
  • アシュケナジー系ユダヤ人は全員偽物のユダヤ人。偽ユダヤ人!自称ユダヤ人だ!とする説
  • アシュケナジー系ユダヤ人こそが、いわゆる「ユダヤ金融財閥」であって世界の支配者・権力者であって、未だ私達を牛耳っており、さまざまな歴史上の戦乱に絡んできたヤバイ奴らで、悪の権化とする説
  • ロスチャイルド家やロックフェラー家(ユダヤ金融資本)が世界の支配のトップだ!とする説
普通、影のドンとされる人の名前も顔も割れます?

これは、「半分本当」で「半分デマ」😅
やはり、答えはその微妙な合間の中間にあるかな。

確かに一部にはよからぬ人々がいるわけだが…それを全体として語るのはどうかと
基本的に大半がモーセ五書や十戒的な教えを信じてる、害などないユダヤ人達であることは確か。

一部の話を「ユダヤ人全体」までを敵対視するように膨らませて怒る温度感のユダヤ陰謀論には注意しよう。ユダヤ問題を掘ろうとするとあちこちに出くわすが、善と悪の戦い!光と闇の戦い!みたいなおバカ二元論が芋づる式に出てくるので要注意。
この問題に触れる時には、あくまでユダヤ人・非ユダヤ人どちらにも中立な心で触れよう☝

シオニズムの本音と建前

ユダヤ人の歴史を見ると、約2000年前にエルサレム神殿が破壊され大規模なディアスポラ(離散)に見舞われている。

祖国の滅亡で世界各地へ転々とバラバラになったユダヤ人を、前述した聖書のアブラハム契約(やモーセのシナイ契約等)により、神に与えられしカナンの土地・イスラエルに帰すべき!というシオニズムという思想・運動がユダヤ人社会では第一次大戦頃から盛んになった。

画像引用元

大戦中の激しいユダヤ人迫害もあって、この運動(シオニズム)から現在のイスラエルが建国された経緯となったのだった。

まあそれは実は建前の話で。
本音は、そういったホロコーストの被害や悲願を利用したイギリスによる政治的なユダヤ人国家の建国。(※これがパレスチナ問題の元凶)
シオニスト・シオニズムというのはただの政治利用にすぎなかった。

また余談として、例えばアメリカなんかはAIPAC(アメリカ・イスラエル 公共問題委員会)というロビー団体の力が強くて、わかりやすくいうと共和党の裏の支援母体にはキリスト教福音派の他に、こういたイスラエルのユダヤ人達が現にいて、日本でいう公明の裏にいる創価学会や自民党の裏にいる統一教会…みたいな感じで、世界的にどこも政教分離なんて無し!全然(ヾノ・∀・`)ナイナイ!ってな話。(笑)

ユダヤ人に忖度しまくってたトランプ氏

つまりユダヤに配慮したシオニストじゃないと事実上政治家として当選できない。といった暗黙の事情があったりもする。
だから共和党のトランプは親イスラエルの政策だった。娘婿もアシュケナジー系ユダヤ人というユダヤ系パイプの太さ。(典型的)

つまり、多くの人は建前の聞こえの良いところでシオニズムを良き運動だと考えがちだけど、実際の現状は末端の人の悲願や思想を利用した、政治的意味合いがかなり強いものになってしまっている現状。

ユダヤ教徒なのに反シオニストがいるのはなぜ?

一方で、当人ユダヤ教徒なのに反シオニスト勢力もいる。
教義にかなり厳密に従う超・正統派ユダヤ教徒というマイノリティの人たち。

現在のイスラエルはイギリスによる政治的な建国のため、宗教的教えにあるメシアがまだ出現していないのにユダヤ人の祖国を作るのは神の意志に反している!という考え。

彼らも蓋を開けるとアシュケナジーだが、自らの曖昧な出自に向き合っており「ずっとこの地にいた本物のアブラハムの子孫(ユダヤ人)かもしれない彼ら=アラブ人・パレスチナ人達を迫害し、相手が子供であろうが銃を突きつけ殺そうとするのは如何なるものか。十戒に反するのではないか。」という考えにある様子。

確かにアブラハムの子孫じゃない人間がもしユダヤ人を自称して選民思想を語って、宗教は違えど本当のアブラハムの子孫達を迫害していたとしたら、建国の根幹を覆すほどの大問題ではある。(もしこうだったら大問題👇)

ただこの正統派の人達の主張は、カニエ同様、表向きの「人種ヘイト問題」のように扱われ、トンデモ陰謀論扱いを受けてしまっている(その理由は前述した)。もちろん現イスラエルの大半は善良な市民達だから、こういう話は例え本当であっても諍いを起こすだけ。

千年以上も長い間叶ってなかったイスラエル建国までの流れがあまりにスムーズに出来杉君な事からも、ホロコーストは一部のシオニスト達がユダヤ人国家(現イスラエル)建国のための悲願の機運を高めるイベントとして政治的に大量の同胞を犠牲にした可能性すらあるわけだが、その「思ってはいても言ってはいけないタブー」にもズバリ触れてしまっているため、彼らはマスコミの扱い方も酷く過激なテロリスト扱いということにされている。

ユダヤ人が迫害されてきた理由(表向き)

画像引用元

ユダヤ人は古代から現代に至るまで、長い間迫害を受けてきた悲しみの集団でもある。

表向きの主な理由はこのようなものがある。

  • ユダヤ教がヤハウェを神とする「絶対神」「唯一神」の一神教宗教のため、その信者だけが優位だ・救われる。のような排他的選民思想があり、他教徒は救われない。ぐらいな教えも一部あるため。
  • 燔祭(要は“いけにえ”)などの血みどろで野蛮な儀式も多かったため。アブラハムも自分の愛する我が子を殺めて神に捧げようとしたぐらい生贄は主流だった。
  • 他の大半の宗教では、汚い・醜いと見られて禁じていることが多い「金貸し業(金利を乗っける行為)」はユダヤ教では許されているため、他から見てお金を扱うのは汚い商売人、のようなイメージがつきまとったため。
  • 祖国を追われたディアスポラ(ユダヤ人の離散)の際、世界各地に散るも、祖国を持たない流浪の民ゆえ、各地の「よそ者・アウトサイダー」であったため。
  • 見た目や教義が他宗教から見ると独特で異様なため。(真っ黒スーツ着たカールしたもみあげおじさんの格好など…😅)
  • キリストを殺したのがユダヤ教徒グループ(パリサイ派・パリサイ人)のため。

なお、これは表向きの理由である。

ユダヤ人の迫害の実態

ユダヤ人の歴史を深く調べると、迫害を受けることが多い人達であったことは事実だが、実は「いつも誰からも常に迫害されている」というわけではなかった。

宮廷ユダヤ人

歴史上、王族や貴族には商人や金庫番として重宝されて、「宮廷ユダヤ人」として庇護されることも記録に多くあるのだ。
(キリスト教は金貸しが禁じられてるため、ユダヤ教徒の彼らは便利な人たちだったということ)

独自のネットワークを持ち、商売上手のため、なぜか上流階級には庇護されるユダヤ人

しかし、これが民衆の大きな嫉妬を買い、なにか事件や戦争が起きるなどした場合に「ユダヤ人のせいだ!」「お金を持っていて穢らわしい!」としてユダヤ人へのヘイトが強くメッタ打ちして虐殺してくるのは、農民などいわゆる底辺層の下等市民が多いという記録が残っている。(嫉妬怖い)

宗教絡みでスペイン・ポルトガルから地中海沿いに分布してたスファラディが徹底的に追放されたことも

一方で、上流階級から国家ごとユダヤ人が迫害され追放されるパターンも勿論度々あった。
それは、キリスト教が優位な時代や、戦乱の時代には、政治的な理由で「仮想敵(ヘイト)」扱いされて追放・迫害されることが多かった。
(ホロコースト・ポグロムみたいに、戦時中や混乱期、国内団結を図るための仮想敵プロパガンダに使われるパターン)

血統のユダヤ人だろうが、信仰のユダヤ人だろうがどちらも、歴史と政治に翻弄され続ける悲劇の人たち、というのは間違ってはいない。

まとめ

ユダヤ特集シリーズ第一回目「ユダヤ人とは?」のまとめ。

  • ユダヤ人は「人種」ではない。現在ではユダヤ教にまつわる信仰の人々を指す
  • 聖書的観点では、セム・ハム・ヤペテという人類の祖がいる
  • 聖書的にはユダヤ人とは「神に祝福されたアブラハムの子孫(セム系の子孫)」を指す
  • ユダヤ人には、ざっくりオリジナルユダヤ人とそうでない人がいる(血統と信仰は別)
  • 「誰が本当のユダヤ人か論争」があってDNA的にもハッキリ決着がついてないが、一部古代イスラエルにルーツがない「自称(改宗型)ユダヤ人」も混じっている
  • ユダヤ人の迫害の理由は様々あるが、歴史上政治的な理由が多い
  • 迫害イメージの強いユダヤ人だが、王族貴族に寵愛され庇護されることも多かった
  • シオニズムにはユダヤ人の悲運を利用した動きもあり、本音はドロドロ
  • ユダヤ問題は、表向きは人種ヘイト問題のように捉えられがちだが、本丸のところは世界的にタブーで誰も積極的に触れられないトピック扱いとなっている
  • ユダヤ問題を陰謀論と片付けておいたほうが穏便なのは、大半が善良なユダヤ教徒だから下手に真実に切り込むのは得策ではないため
  • ユダヤ人とは、歴史や政治に翻弄されまくってる人たちなのは間違いなし

この前提を頭に入れたうえで、今後以降も、話がつづきます。

今回は基礎編だったけど、以降はもうちょっと世間一般には陰謀論と言われがちなところへも切り込んで深掘りしていく予定です。

次回以降の予告
  • セム・ハム・ヤペテのとハザール王国の歴史から、オリジナルユダヤ人・改宗型ユダヤ人をざっくり見極める
  • ウクライナ戦争は、実はユダヤ問題
  • ゼレンスキーもユダヤ人だが、プーチンもユダヤ人?
  • 世界のマイノリティのはずなのに、政治・経済・グローバル企業などほぼ世界中ユダヤ人だらけの理由
  • セム・ハム・ヤペテの中で、唯一祝福どころか、父親に呪われた「ハム」系子孫の怨念が今も続く
  • 聖書で何度も何度も禁じられている「偶像崇拝(悪魔崇拝)」とは?
  • 今も大っぴらに続く、「偶像崇拝(悪魔崇拝)」の具体例
  • 日本も渡来してきたユダヤの文化・歴史が残る国家
  • 今後の聖書の預言実現の動き(グレートリセット)

👆こんなところを何度かシリーズ分けて掲載予定~🎵 

最初は難解すぎてナニガナンダカ…と複雑怪奇なこの話も、徐々に全体像がわかってくると、いかにいまも聖書の世界が続いている(=いろんな意図で続けてる人がいる)ということが理解できてきて面白いので個人的にはおすすめ。

数千年の歴史はどこから触れたら良いのだ~というレベルにすごいボリュームだけど、興味が有る方は気長にお待ちください🙏

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hnw
6月6日6時うまれ。ちっちゃい子から大きい子までいる、こども3人の普通のお母さん(に擬態した変人)。コロナの数年前ぐらいから、この世が箱庭で予定調和であることにだんたん勘づいてきました。
仕事はエンジニア寄りのWebデザイナーです。
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