両親は老犬を飼っていた。
しかし長命で、御年18歳。
人間でいうと90代とのこと。
ヨボヨボのガリガリに痩せて背骨もまがり、人間でいうと、志村けんの老人コントの婆さんレベル。
さらに、この年齢にもなると、末期の認知症。
そう、犬も認知症になるんですハイ。
目も随分前から見えなくなってるし…
耳も聞こえず…
嗅覚もほぼない。
寝たきりではないけど、徘徊して歩く。
眠いのになかなか寝られなく泣くため、寝かしつけも必要。
高齢で胃腸が弱っているため、すぐ嘔吐や下痢をしやすい。
軟便を認知症の徘徊症状で踏んづけてすぐに足やお尻がウンチまみれ。
(おむつをしても痩せ細っているため外れやすい)
そして人間の認知症と一緒で昼夜逆転。
きゃおーん、きゃおーんと激しく夜泣きをする。
イメージ的にはこんな感じ。↓
そんなお世話が大変な老犬を、母が病気になってからは目の不自由な父が、1人で見ていた。
しかし、目が悪いと世話が難しいことが多々ある。
(特に糞便のケアや掃除。糞や汚れに気づけ無いので💩💦)
娘たち・孫たち一同でできる範囲で手助けしてきていた。
そんな実家老犬なのだけど、母の葬儀後の疲れがたまっていた父。
ある意味老老介護。
夜中夜泣きで何度も起こされ、血圧もあがって父が具合悪くなってしまったとのこと。。。。
飼った時は父も50代だったんだけど18年も長生きすると、飼い主はあっという間に70代!
病気や高齢で世話できない年齢になってきちゃう。
いやはや、ペット飼うのは50歳前ぐらいまでがリミットだなって思う。
今は、犬も猫も長寿だからな~
母の死後、ただでさえ色々疲労とストレスが溜まっていたであろう父は突然、
「動物病院行って、お母さんのもとに連れてってもらわないとだめだ」
と、安楽死させたいことを急に仄めかしだした。
でええ~~~!?!?
何言っちゃってんの?って感じ…
もちろん、大変なのはわかるんだけどね。だけども。
自分の都合で、認知症以外は病気でもなんでもなく、健康で長生きしている犬を安楽死て発想がな。。。
とりあえず、仕方がないので、我が家でしばらく実家老犬を預かっている。
(人間と同じでウロウロ徘徊してあちこちぶつかったり嵌まり込んで危ないので柵をしてる)
老犬のお世話の中で処理が一番大変な「軟便」の改善のため薬をもらった。
しかし、薬の投与も目の悪い父はとても出来るものじゃない。
薬をシリンジ💉であげるにしろ、メモリとか全く見えないしこりゃ無理だわ~
なので、しばらくうちで預かって私が投与することにした。
軟便の改善だけでもしたら、父に老犬をお返ししてもだいぶ世話しやすくなるだろう。
もし難しいならもう残りは短いから最後まで私が実家老犬を看取ってもいい。
天国のお母さんからは、「お父さんをあんまり甘やかすんでないよ~」って声が聞こえてきそうだ。。。。
というか、生前もよく言っていたんだけどねw
そんな調子で、老犬の世話しているなう。
軟便の状態はすぐ改善してきた✨✨
認知症は治ることはないけど、日中庭で日光浴させてあげたり、昼間運動させたり刺激させ、夜寝れるようにしむけてる。
おむつ替えも人間の赤ちゃんと同じ感覚でしてあげて。
消化器にいい専門のフードをふやかして潰して、薬を混ぜ込んで、2~3時間ごとに細切れにあげていた。(一気に食べさすとお腹壊す)
眠たいのに徘徊症状が出てぐるぐる体が止まらなくて、眠れなくてひんひん泣いたりするので、横に倒して寝かしてあげて、落ち着くまで撫でで、寝かしつけ…
朝方や夜中にギャンギャン大泣きして起こされることも。
人間の一生の縮図を見ているようで、切なく、可愛く、愛らしい。
(だいぶ前に眼の病気で眼球摘出して一個しかない。もう片方の眼は白内障でそっちもたぶん見えてない。)
ほんのちょっと前に人間の新生児赤ちゃんのお世話してた身だし、なんなら今もそう変わらないから、人間の赤ちゃんと似てる時間ペース配分・振り回され配分の時間進行は、そんな手間でも苦でもないんだけど…
でも、物理的に時間は無くなるな〜HAHAHA
毎日猛烈なスピードで家と子供と犬のことやってたらあっちゅーまに過ぎてゆく💨
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