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母の末期癌

母の末期癌がわかったのが去年の暮れ。

癌って、「何だか体が痛い」以外に本人の自覚症状がちっとも無く、知らずのうちにしのび寄り、ここまで体を蝕むものとは思ってもいなかった。
もっと、何らかの症状で前もってわかるもんだと思ってた。

気づいた時にはもう全身骨転移。
そんなこと(=ここまで知らぬうちに進行すること)ってあるんだなぁ…。

癌が発覚してからは、何ヶ月にも渡る癌検査の合間にもあれよあれよと悪化し、痛い痛いと言い、母は歩いて買い物なども困難なほどまともな生活が送れなくなった。

本当にあっという間。

70になったばかりとまだ若いし、酒やタバコ等も嗜まず、大病もしたことない健康体だった母がまさか?!と。

今も入退院で治療中だが、親孝行何もできていないのに、先が長くないショックにしばらく沈んだ。

幸い癌がわかる約二年前?に母が実家を引き払い近居することになった。

そのおかげで買い物の代行をしたり、ネットスーパーの使い方を教えたり、入退院中の連絡取るためのスマホやSIM契約、部屋の中すら歩くのも大変なのでアレクサの活用等、ちまちま生活のサポートは出来ている。

ここでネックなのが父が難病の視覚障害があって身の回りの活動が困難なこと。
全盲ではないがほぼ目が見えない。

見えないなりに手探りで出来ることは色々あるので、全く何も一人で出来ない状況ではないが、母が入退院繰り返す間は、定期的に姉と交代で食べ物を届けたり、洗濯掃除などのお世話も父の元へしに行っている。(第三者の福祉も使いつつ。)

親孝行にすらならないだろうが、それぐらいしかできない。

両祖母は90代で亡くなったし、なんとなく自分の親、しかも元気ハツラツだった母、特に平均寿命の長い女性のほう(母親)が老いるのはあと5年10年以上先のことと思ってたけど、そんなことはないかも。もうこんなにも近づいてきていたことに、うっかり&がっかり。

看取りとか生前整理とか、淋しく悲しい。

全てを悟った母からは、もう死後の後始末のことも全て引き継いである。

今日明日亡くなるものではないのはわかってるが、それでもそうなる日も毎日刻々と迫りくる。
親の介護と子育ては並行するのも事実で、今年が母の体調にとっても恐らく正念場。
様々な覚悟とともに現実的な体力もつけねば?と思う日々。

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hnw
6月6日6時うまれ。ちっちゃい子から大きい子までいる、こども3人の普通のお母さん(に擬態した変人)。コロナの数年前ぐらいから、この世が箱庭で予定調和であることにだんたん勘づいてきました。
仕事はエンジニア寄りのWebデザイナーです。
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